2026年、奈良県内で確認された特殊詐欺の被害は、過去最悪だった去年1年間を大きく上回ることが確実とみられ、県警ではいっそうの警戒を呼び掛けています。 警察によりますと、2025年1月から10月までに県内で確認された特殊詐欺は269件、被害総額は約20億8680万円でした。過去最悪の被害だった去年1年間と比べて10月末時点ですでに件数はほぼ並び、被害額は大きく超えているなど早くも記録的な被害となっています。 特に、去年から急増しているのが、電話口で警察官などを装いニセの逮捕状などを見せて金をだまし取る手口で被害の半数近くを占めるということです。 警察では「犯人からの最初の接触は国際電話を悪用していることが多い。固定電話の場合、国際電話不取扱受付センターで国際電話が着信しないよう手続きを。携帯電話はアプリなどを利用するほか、着信した際、番号を確認して怪しい電話は取らない、かけ直さないようにしてほしい」と話しています。