ホワイトハウス報道官キャロライン・レビットの甥の母、移民当局に拘束される

米国時間11月25日夜の複数の報道によれば、ホワイトハウス報道官キャロライン・レビットの甥の母親が、トランプ政権による不法移民への取り締まりの一環として移民当局に拘束された。 WBURの報道によると、その女性、ブルーナ・キャロライン・フェレイラは11月ボストン近郊で逮捕され、移民税関捜査局(ICE)の収容施設に拘束されている。 フェレイラの弁護士はCNNに対し、彼女はレビットの甥の母親にあたる人物であるが、レビットとは数年来連絡を取っていないと語った。 フェレイラの息子は、生まれて以来父親のマイケル・レビット(レビット報道官の兄)とニューハンプシャー州で暮らしている。 報道によれば、フェレイラは幼い頃に家族とともにブラジルから米国に移住し、オバマ政権により導入された「若年移民に対する国外強制退去の延期措置(DACA、Deferred Action for Childhood Arrivals)」の受益者だった。この制度は、幼少期に米国へ連れて来られた不法移民に一時的な保護を与えるものである。 しかし、国土安全保障省の報道官は、観光ビザの期限が1999年に切れていたフェレイラは違法滞在者だと主張し、さらに「過去に暴行で逮捕された経緯がある」と述べた。ただしその件で有罪判決を受けたかどうかは不明である。 レビット報道官はフェレイラの逮捕について公にコメントしていない。兄のマイケルはWBURの取材に対し、「私の唯一の関心は、常に息子の安全、幸福、プライバシーである」と述べた。 25日、AP通信は、保護対象であるはずのDACA受益者たちがトランプ政権の広範な移民取り締まりの対象となっていると報じた。DACAは、受益者を逮捕や国外追放から保護し、2年ごとに更新が必要な就労許可を付与している。 国土安全保障省のトリシア・マクラフリン次官補はAP通信に対し、「DACAの受益者だと主張する人が自動的に国外追放を免れるわけではない。DACAは米国における法的地位を何ら付与しない」と述べ、DACAの資格は「犯罪の有無を含む複数の理由により失われる可能性がある」と付け加えた。AP通信の報道で言及された受益者の1人は「ビデオグラファーで親パレスチナ派の活動家」であり、トランプ政権によれば、その人物はソーシャルメディア投稿を理由に取り締まりの対象となったという。 WBURによれば、フェレイラの姉であるとされるグラジエラ・ドス・サントス・ロドリゲスは、フェレイラのためにGoFundMeでクラウドファンディングを開始した。支援を募るページには次のように記されている。「私の姉であるブルーナは最近、移民当局に拘束され、彼女が人生のほぼ全期間を過ごしてきたこの国にとどまるために闘っている」。 ロドリゲスは、フェレイラは1998年12月、幼い頃に米国へ連れて来られたと書き、「彼女はDACAを通じて法的地位を維持し、すべての要件を守り、常に正しいことをしようとしてきた」と述べた。さらに、「ブルーナの不在は、11歳の息子、マイケル・レビット・ジュニアにとって特に辛いことだ。彼は母親を必要としており、ホリデーシーズンまでに母が帰ってくることを毎日願っている」と締めくくられている。

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