元テレビ朝日アナウンサーの西脇亨輔弁護士(55)が28日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に電話出演し、死亡した元兵庫県議の名誉を傷つけたとして逮捕、起訴されたNHK党党首の立花孝志被告(58)が被害者遺族に示談を申し入れたことについて解説した。 神戸地検はこの日、選挙の街頭演説などで、元兵庫県議の竹内英明さんについて「警察の調べを受けているのはたぶん間違いない」などと発言し、名誉を生前、死後にわたり傷つけた罪で、立花被告を起訴した。竹内さんは今年1月、自宅で死亡しているのが発見された。 立花被告側は竹内さんの遺族に謝罪し、示談を申し入れる意向を示したが、遺族側に拒否されたと、各メディアが伝えている。 示談申し入れの意図について、西脇氏は「示談という形でご遺族に許していただいて、この事件を罰金刑で済まそうという意図があるんじゃないかと当時、言われていた」と解説。「正式な裁判にせず、本人が罪を認めている事件については略式起訴というんですけど、罰金刑にする、罰金刑で終わらせる制度がある」とし、「そうすることによって立花被告にはメリットがあって」と続けた。 立花被告は一昨年、NHKの契約者情報を不正に入手し、ネットに投稿した罪で懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を受けている。現在は猶予期間中の身で、今回の事件で有罪が確定すれば、前の事件での懲役刑が加算される可能性がある。 しかし、西脇氏によると、そこにはタイムリミットが存在するという。「(前回の事件の)執行猶予4年の切れるまでの間に、この事件の裁判が最高裁まで全部終わらないと、この懲役2年6カ月は消えるんです。そこで引き延ばしたり(する可能性はある)」と指摘した。 西脇氏は「現在は容疑を認めているんじゃないかという話が一部でありますけど、裁判段階で今まで言ったことを翻しても構わないわけで、そうすると事件が長期化する」と解説。「2027年3月までに裁判が終わるのか、懲役2年6カ月が今回の刑にプラスされるのかどうかという意味では、大きなタイムリミットというか、ポイントになる点だと思う」と見通しを語った。