国民民主党の榛葉賀津也幹事長は27日の記者会見で、衆院会派「改革の会」所属の斉木武志氏ら3氏が自民党会派に合流し、衆院での少数与党が解消されることについて「自民も必死だ。ただ参院では(過半数に)依然6議席足りない。国民が考えていることを数の力で否決すれば、選挙で返ってくる」とけん制した。 榛葉氏は3氏が、自民と連立政権を組む日本維新の会の運営を批判して離党届を出し、除名された経緯を踏まえ「維新を抜けた方々が、維新が連立を組んでいる自民に入った。複雑だ。まさに政界メリーゴーラウンドだ」と皮肉った。少数与党が解消された国会での政策実現については「影響はない」と強調。世論調査では高市早苗首相の支持率は高いものの「自民党の支持率は石破茂前内閣と変わっていない」とも指摘した。 また参院では、政治団体「NHKから国民を守る党」に所属していた斉藤健一郎氏を自民会派入りさせたが、立花孝志党首が兵庫県警に名誉毀損(きそん)容疑で逮捕され、斉藤氏が自民会派から離脱したことに言及。「立花氏の部下を無理やり引っ張ったり手放したりして必死ということでしょう。ただ、有権者が納得するのか。国民はよく見ている」と、自民の対応に疑問を投げかけた。【安部志帆子】