【ソウル時事】韓国のソウル中央地裁は2日、保守系最大野党「国民の力」の秋慶鎬・元院内代表への逮捕状発付の可否を決める審査を実施した。 秋氏は昨年12月の尹錫悦前大統領による「非常戒厳」宣言解除を求める国会の決議案可決を妨害したとして内乱重要任務従事の疑いが持たれている。韓国メディアは3日未明にも結果が出るとの見通しを伝えている。 3日で戒厳宣言から1年の節目を迎える中、秋氏が逮捕されれば、党勢の弱体化が著しい国民の力への風当たりはさらに厳しさを増しそうだ。地裁に出廷した秋氏は「政治偏向なき公正な判断を期待する」と強調。党所属議員らは地裁前で集会を開き、「政治工作だ」などと反発した。 内乱事件を捜査する特別検察官は、戒厳当時党ナンバー2の院内代表だった秋氏が、国会本会議に先立つ議員総会の開催場所の案内を数回変更して通知したことで、解除決議案の採決に党所属議員が参加できないようにしたとみている。