再逮捕へ 警視庁暴力団対策課の警部補の男(43) スカウトG「ナチュラル」に約20か所のカメラの場所のリストを漏らしたか 警視庁

スカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏洩したとして警視庁暴力団対策課の警部補が逮捕された事件で、警視庁がきょう、警部補を再逮捕する方針を固めたことがわかりました。 捜査関係者によりますと、警視庁がきょう再逮捕する方針を固めたのは警視庁暴力団対策課の警部補、神保大輔容疑者(43)です。 神保容疑者は今年7月下旬、「ナチュラル」関係者に対しグループが独自に開発した特殊なアプリを使い、捜査のために設置したおよそ20か所のカメラの場所のリストを漏らした疑いがもたれています。 神保容疑者をめぐっては今年4月と5月、「ナチュラル」に対して関係先に設置した捜査用カメラの画像数枚を漏洩したとして、先月、警視庁に逮捕されていました。 捜査関係者によりますと、今年8月に神保容疑者の自宅を捜索した際に現金900万円が押収されていて、捜査情報の見返りとして受け取った可能性もあるとみて捜査を進めています。 警視庁によりますと、神保容疑者はおととしから今年3月までの間、「ナチュラル」が関与する事件の捜査に携わり、組織犯罪の捜査を14年間担当していました。 「ナチュラル」は女性をスカウトし違法に風俗店に紹介した上で、女性の売り上げに応じて風俗店から支払われる「スカウトバック」と呼ばれる報酬を得ていたなどとして警視庁が摘発を進めていた日本最大のスカウトグループです。 2022年だけで年間およそ44.5億円を手に入れたとみられ、およそ1500人が所属しているということです。 警視庁は「匿名・流動型犯罪グループ」通称「トクリュウ」とみて捜査し、スカウトバックのうちの一部が反社会的勢力に流れているとみて数年前から摘発を強化し、グループ幹部を次々と逮捕するなどグループの壊滅を目指していました。

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