トクリュウにカメラの設置場所リスト漏洩か 警視庁警部補を再逮捕へ 風俗スカウト集団に

国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏らしたとして、警視庁暴力団対策課の警部補が逮捕された事件で、別の捜査情報も漏洩したとして、警視庁が地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで、同庁警部補の神保大輔容疑者(43)を近く再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、神保容疑者は7月、ナチュラルの関係先など20カ所あまりに設置した「捜査用カメラ」の設置場所のリストをグループ側に提供した疑いがもたれている。ナチュラルが組織内で連絡などに使うために開発した特殊なスマートフォンアプリで伝えていたという。 神保容疑者を巡っては、4~5月に捜査用カメラで関係先をどのように撮影しているかが分かる画像をグループ側に提供したとして、11月に逮捕されていた。 警視庁によると、神保容疑者は令和2年12月から暴対課に所属し、5年ごろから今年4月までナチュラルの捜査に携わっていた。神保容疑者の自宅の家宅捜索では、出所が分からない現金900万円が押収されており、警視庁は関連を調べている。 ナチュラルは全国で1500人程度が在籍する組織で、スカウトした女性を風俗店などに紹介して店側から紹介料を得ていたとされる。警察当局は「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」として捜査。5年以降、メンバーらを摘発し、実態解明を進めていた。

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