元京都府警の警察官らが、資金を管理すると偽って高齢者から通帳などを詐取した事件で、この高齢者の口座から現金計180万円を盗んだとして、府警捜査2課は4日、窃盗容疑で、元府警警察官竹内雅人容疑者(61)=京都市左京区鹿ケ谷寺ノ前町=ら2人を再逮捕した。 いずれも容疑を否認しているという。 竹内容疑者は、警察OBを中心に、認知症高齢者の生活介助などを行う一般社団法人「つなぎ」(京都市左京区)の理事だった。 再逮捕容疑は、3月10~28日、「つなぎ」のサービス利用者で、竹内容疑者が介助を担当する女性(97)から詐取した通帳とキャッシュカードで6回にわたり、現金計180万円を引き出し、盗んだ疑い。 竹内容疑者は在職時、盗犯を扱う部署に所属していた。2023年春に退職後、別の府警OBと2人で「つなぎ」を設立。家族に代わり、警察署や交番に保護された認知症の高齢者を迎えに行くなどの事業を展開している。 今年6月、不審に思った女性の親族が府警に相談し、事件が発覚。同課は先月13日、この女性から通帳とカードをだまし取ったとして、詐欺容疑で2人を逮捕していた。