清水尋也被告、初公判で反省「一般の仕事探し働いていきたい」「死んだ母に合わせる顔ない」とも

今年9月に乾燥大麻を所持したとして麻薬取締法違反の罪で逮捕、起訴された俳優清水尋也被告(26)の初公判が8日、東京地裁で開かれた。同被告は職業を問われ「俳優です」と答えた。一方で、今後の仕事について聞かれ「生活を安定し、立て直すためにも、複数の一般の仕事を探し、働いていきたい」と断言。俳優業や芸能界に早期に復帰しようなどという甘い考えは持たず、真摯(しんし)に自らの犯した罪、現実を受け止め、更生していこうという心中をのぞかせた。 清水被告は、9月3日に警視庁薬物銃器対策課に麻薬取締法違反(共同所持)の疑いで逮捕され、同22日に東京地検に起訴された。起訴状によると、9月3日に東京都杉並区の自宅で乾燥大麻0・392グラムを所持したとしている。 この日は保釈後、同居し、監督しているという俳優の兄尚弥(30)が、情状証人を務めた。尚弥は、9月24日に勾留されていた警視庁東京湾岸署から保釈された後、話し合った中で、清水被告が「自分が犯してしまったことの重要性、社会的な部分を含めて、いかに大変なことをしてしまった。死んだ母親に顔向けできない」と反省したと明かした。そして「本当に彼(清水被告)は泣いて、感情的になり『本当に申し訳ない』と繰り返した」と続けた。 また、清水被告が保釈後の9月29日~11月27日までの間に、5回にわたって病院の外来を受診し、医師から薬物依存症ではないとの診断を受けたと説明。自助グループにも通い、過去を反省し、自らの人生を向き合って更生の道を歩んでいることも強調。同被告は、尚弥が証言台に立った際と、離れる際に深々と2度、頭を下げた。 検察側は拘禁刑1年を求刑した一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。判決は19日に言い渡される予定。

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