八戸警察署によりますと、ことし12月5日、青森県内に居住する50代女性のスマートフォンに電話があり、電話に出ると警視庁の警察官を名乗る男から、 ・兵庫県警で捜査している事件にあなたが関わっています。 ・兵庫県警の担当にこれから電話を繋ぎます。 と言われました。 その後、兵庫県警の警察官を名乗る男が電話に出て、女性に対し、 ・資金洗浄事件の被疑者を逮捕したところ、あなた名義の銀行口座が犯罪利用されていることが分かりました。 ・LINEを使って取調べをします。 などと告げ、LINEアカウント名「5187号」を登録するよう指示しました。 女性はその後、兵庫県警の警察官を名乗る男から、LINEのビデオ通話機能を使って、 ・あなたに逮捕状が出ています。 ・資金を確認するので、持っている口座と残高を教えてください。 ・あなたの資金を全て調査する必要があります。 ・残高を合算した42万円を、指定する口座に振り込んでください。 と求められました。 女性は指示に従い、県内のコンビニエンスストアに設置されたATMから、大手金融機関の個人名義口座に現金42万円を振り込みました。 しかしその後、本当に自分が事件に関与しているのか確認しようと思い、警視庁および八戸警察署に相談したところ、詐欺であると指摘され、被害に気付いたということです。 警察は、警察官がLINE電話などを使って現金の振込を指示したり、金品を要求することは絶対にないと注意を呼びかけています。