高田馬場の神田川に架かる高塚橋近くにステーキバル「WAI BASE」(豊島区高田3、TEL 03-6822-0437)がオープンして1カ月がたった。(高田馬場経済新聞) 店主の徳田隆弘さんは、鹿児島県出身で元刑事という経歴を持つ。「人を助けたい」という気持ちで警察官を目指したが、事件を捜査する中で「犯人を逮捕しても、亡くなった人は戻ってこない。遺族の気持ちがどのくらい救われているのだろうか」と思い、「生きている間に楽しい思い出をつくってもらえる飲食の世界に進むことに決めた」と話す。 10年ほど前に38歳で転職し、「いきなり!ステーキ」などを運営するペッパーフードサービスに入社。一瀬邦夫社長(当時)の下で、店長やスーパーバイザーとして経験を積み、一瀬社長が個人で出店した和牛ステーキ専門店「和邦」でも店長を務めた。「和邦」が事業譲渡されるタイミングで、独立することを決めた。店名は、鹿児島弁であなたを意味する「ワイ」と、ベース(基地)を合わせ、「あなたの居場所にしたい」という思いを込めた。 ステーキは、米国産を中心にしたハラミ、リブロース、和牛のヒレなど、赤身肉に特化する。徳田さんは「赤身肉は健康志向にもあっていて、筋トレとも相性がいい」と話す。ステーキは、鹿児島産の溶岩プレートで調理することで「遠赤外線効果で赤身でもやわらかく焼き上げることができる」(徳田さん)という。 ディナーのステーキメニューは、「和牛ヒレステーキ シャトーブリアン」(100グラム=2,500円)、「極上ハラミステーキ」(100グラム=1,500円、200グラム=2,800円)、「リブロースステーキ」(110グラム=1,300円、230グラム=2,500円)、「ハラミステーキプレート」(1,800円)、「ハンバーグ」(180グラム=1,500円)。熱した溶岩プレートで提供し、客は好みの焼き加減を調整できる。 サイドメニューは、一ノ瀬社長が最初に創業した洋食店で提供していたエビフライのレシピを継承したという「感動のエビフライ」(700円)、「マッシュルームソテー」(800円)、「ポテトフライ」「トマトマリネ」(以上500円)やグラム単位で販売する生ハム(1グラム10円)など11種類を用意する。 ランチは溶岩プレートで焼く「ハラミステーキプレート」(1,650円)、日替わりになる低温調理で仕込む「ポークステーキ」(200グラム=1,500円)と「BIGチキンステーキ」(300グラム=1,300円)、「チキンステーキ」(1,100円)、「お肉屋さんの手作りビーフ100% ハンバーグ」(1,300円)を用意する。いずれもプレートで提供し、ライス、サラダ、フライドポテトが付く。ライスはお代わり1回無料。「若い人にもっと肉を食べてもらいたい」と、学生は学生証の提示で200円引きにする。 徳田さんは「店内を飾り付けしてもらうようなイベントやパーティーにも利用してもらいたい。地域の食堂として、地域に根付いていければ。おいしい肉をリーズナブルな価格で提供し、肉を食べてもらうことで、一人でも多くの人に元気になってもらえれば」と意気込む。 営業時間はランチ=11時~14時30分、ディナー=17時~21時30分。水曜、日曜定休。