2024年3月、阿南市内で女性にわいせつな行為をしたうえ、ケガを負わせたとして、不同意わいせつ致傷などの罪に問われた男に、徳島地裁12月9日、懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。 起訴状などによりますと、小松島市の無職の男・29歳は2024年3月、阿南市内の公園で20代女性の口を背後からふさぐなどし、刃物のようなものを突き付けて身体を触るわいせつな行為をしてケガを負わせた、わいせつ略取と不同意わいせつ致傷の罪に問われています。 これまでの裁判で弁護側は、「解離性障害の影響で、心神耗弱状態だった」として、執行猶予付きの判決を求めていました。 9日の判決で、徳島地裁の沖敦子裁判長は「被害者を人気のない広場に移動させたり、犯行後『ニュース』『逮捕状』などと検索していることから、犯罪であることを理解していて、善悪判断能力の欠如はなかった」「供述は不自然に変遷し、これに基づく『解離性障害』との鑑定結果は採用できない」などとして、懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。