福島県は12月9日、22歳の女性職員が詐欺容疑で滋賀県警に逮捕されたことを公表した。 詐欺の容疑で逮捕されたのは、いわき地方振興局県税部の吉田乃愛主事(22)。 福島県によると、吉田主事はコンサートチケットを販売する意思もないのに「コンサートチケットを定価で譲る」などの虚偽の情報をSNSに投稿し、8月1日にこの投稿を見てチケットの購入を申し込んだ滋賀県在住の20代の女性に対し、「定価の場合は全額分の電子マネーを先に送金して頂きます」との虚偽のメッセージを送信。これを信じた女性に8月2日に約20,000円相当の電子マネーを送金させてだまし取った疑い。 被害者からの届出を受けた滋賀県警草津警察署の警察官が12月9日に吉田主事の自宅を捜索しその場で逮捕されたとしている。 12月9日朝に吉田主事が出勤してこなかったため、所属先が吉田主事の自宅に電話をかけたところ、同居する家族が電話に出て、その後、滋賀県警の警察官に代わり「吉田主事を逮捕する」などといった事実が告げられたということで、県は「本人と接触できておらず、認否は分からない」「事件の概要についてはこれ以上把握していない」としている。 吉田主事は2022年に採用され、現所属に配属。ゴルフ場利用税などに関する調定業務などを行っていて、県によると勤務態度は「普通だった」という。処分については人事当局で検討するとしている。 福島県は「このような不祥事を二度と起こすことのないよう職員に対する法令順守の徹底を図り、県民の皆様の信頼回復に努める」としている。