粉飾決算をもとに融資受け約2億円をだまし取った容疑の物流会社元社長(61) 後で「部下の元総務部長による横領や粉飾を知った」として無罪を主張 金沢地裁の勾留理由開示手続き

金融機関からおよそ2億円をだまし取ったとして逮捕された、金沢市の物流会社の元社長だった男の勾留理由開示手続きで、弁護側は「粉飾を知らなかった」と改めて無罪を主張しました。 金沢市の物流会社「アペックス」の元社長の男(61)と、元総務部長の男(60)は、金融機関に複数回、粉飾した決算書を提出して融資を申し込み、合わせておよそ2億円をだまし取った疑いで11月逮捕されました。 10日、金沢地裁で開かれた2回目の勾留理由開示手続きで、弁護側は、元社長が北國銀行内灘支店から「別の支店で会社の口座から数百万円が引き出されていて不自然」と相談を受け、調査に協力した過程で、部下の元総務部長による横領や粉飾を知ったとして改めて無罪を主張しました。 また、元総務部長が作成した決算報告書を信用し、実際の経営状況を把握しておらず、本人も自己破産するなど共謀の理由がないと述べました。 一方、金沢地裁は勾留を認めた理由として、証拠の隠滅や逃亡のおそれがあるとしています。

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