当時3歳の息子に虐待、寝たきり状態に 4年前の傷害容疑で両親逮捕

福岡県内で2021年9月、当時3歳の息子を暴行し、頭部に重度の後遺症が残るけがをさせたとして、県警が18日、父親(34)と母親(37)=いずれも岐阜県=を傷害容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材で判明した。息子は現在も寝たきり状態という。県警は虐待を繰り返していたとみて捜査している。 捜査関係者によると、逮捕容疑は共謀して21年9月20日ごろ、当時住んでいた福岡県内の自宅で息子の頭を殴るなど複数の暴行を加え、重度の後遺症を伴う急性硬膜下血腫や脳挫傷などのけがをさせたとしている。 母親が同日夜に「息子が風呂場で頭を打った。反応がない」と119番し、息子は病院に緊急搬送された。その際、体に多数のあざがあったことから病院が虐待の疑いで県警に通報し、発覚した。 両親が任意の事情聴取に「虐待はしていない」と説明したため、県警は医師など複数の専門家から意見を聞くなどし、慎重に捜査。息子のけがは自己転倒などではなく、「虐待による乳幼児頭部外傷(AHT)」の疑いがあると判断したという。 県警は、21年7~9月に息子を暴行してやけどや打撲のけがをさせたとして、両親を25年11月に傷害容疑で計2回逮捕しており、今回で逮捕は3回目。【川畑岳志】

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