12月9日、岩手県花巻市の74歳の男が、義理の父親を殴りけがをさせた傷害の疑いで逮捕された事件で、警察は被害者の死亡を受け、容疑を傷害致死に切り替えて12月11日に送検しました。 事件があった花巻市東十二丁目の住宅では、11日朝、警察による鑑識作業が行われていました。 この事件は9日午後9時半ごろ、花巻市高田の無職・伊藤和雄容疑者(74)が、義理の父親である佐藤直(なおし)さん(88)の自宅で、佐藤さんの顔などを拳やつえで殴りけがをさせた疑いで現行犯逮捕されたものです。 佐藤さんは病院に運ばれましたが約6時間後に死亡しました。 警察は10日、佐藤さんが死亡したことを受けて、伊藤容疑者の容疑を傷害致死に切り替えた上で、11日に送検しました。 近所の人によりますと、伊藤容疑者は妻とは長く別居していて、妻は事件が起きた実家で生活していたということです。 近所の人は「佐藤直さんは(近所を)ほうきを持って、結構掃除をしていた。びっくり、こんな田舎で事件が起こるとは考えたこともない。がっかりした」と話していました。 伊藤容疑者は「自分が暴行をした」と容疑を認めているということで、警察は2人の間にトラブルがなかったかなど捜査を進めています。 警察はこの事件の容疑者と被害者の氏名について、逮捕の時点では公表していませんでしたが、容疑の切り替えを踏まえ公表したとしています。