【AFP=時事】ロシアは12日、ウクライナ侵攻をめぐり戦争犯罪の疑いでウラジーミル・プーチン大統領の逮捕状出したことへの報復として、国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官(55)や裁判官ら9人に対し、欠席裁判で懲役3年6月~15年の有罪判決を言い渡した カーン主任検察官は2023年、プーチン氏をウクライナの子どもの連れ去りに関与した疑いで訴追した。これに対しロシアは報復として、カーン主任検察官を起訴した。 モスクワ市裁判所は、「ICCのカリム・カーン主任検察官がハーグ(ICC)でロシア国民を違法に訴追した」「ICCは判事らに対し、明らかに違法な逮捕状を発行するよう指示した」と判断した。 ロシアはICCに加盟していない。被告人とされた9人全員が欠席した。 カーン主任検察官は懲役15年、ピオトル・ホフマンス前所長を含むICC職員8人も懲役3年半~15年を言い渡された。 カーン主任検察官は現在、女性職員に対する疑惑をかけられ調査終了するまで休職しているが、本人は疑惑を否定している。 また、米国とイスラエルの当局者に対するICCの捜査をめぐり、米国からも制裁を受けている。米国とイスラエルもロシア同様、ICCに加盟していない。 ロシアはウクライナ侵攻を開始して以来、反体制派、ジャーナリスト、野党、そして自国の管轄外にいる外国の政治家に対し、欠席裁判で多数の判決を言い渡している。【翻訳編集】 AFPBB News