談合で逮捕・起訴の前市長、13日に保釈されていた 入札情報を「市議に頼まれ仕方なく電話で教えた」と話す【高知・土佐清水】

官製談合防止法違反などの罪で逮捕・起訴されている高知県土佐清水市の前市長・程岡庸被告が、保釈されたことがわかりました。同じく逮捕・起訴されている「永野裕夫市議に「聞かれて、入札価格を伝えた」と話しているということです。 土佐清水市の前の市長・程岡庸被告は、市が発注した公共工事の入札情報を、市議会議員の永野裕夫被告に漏らした、官製談合防止法違反などの罪で起訴されています。 弁護人によりますと、逮捕・起訴され勾留が続いていた程岡被告は、13日に保釈されたということです。 高知地検は程岡被告の認否を明らかにしていませんが、弁護人への取材で、程岡被告は「永野被告に聞かれて、電話で最低制限価格を教えた。見返りは何ももらっていない。頼まれ、仕方なく教えた」などと話していることがわかりました。 更に、市民に対しては「裏切る形となってしまい申し訳ない」と話しているということです。 この事件では、前市長で会社役員の程岡庸被告、土佐清水市議会議員の永野裕夫被告、四万十市の会社役員・榮勇男被告、同じく四万十市の会社役員・小野和幸被告の、合わせて4人が起訴されています。 ◆程岡被告:入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律違反、公契約関係競売入札妨害 ◆永野被告 :入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律違反、公契約関係競売入札妨害 ◆榮被告:公契約関係競売入札妨害 ◆小野被告:公契約関係競売入札妨害 起訴内容によりますと、4人は共謀し、2025年5月28日に行われた「宿泊型多文化共生コミュニティ施設改修工事(電気工事)」の指名競争入札に関し、入札の最低制限価格を、前市長の程岡被告が市議会議員である永野被告に伝え、そこから榮被告へ、そして1人の人物を介して小野被告へと伝え、最終的に小野被告が代表を務める会社に落札させ、公正な入札を妨害した罪などに問われています。

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