14日福岡市でアイドルグループのイベントのスタッフなど、男女2人が刺された事件。 逮捕された男が事件の前、グループのメンバーが写真撮影を行う場所をうろついていたことが新たに分かりました。 ■男性スタッフ(44)を包丁で刺し殺害しようとした疑い RKB 奥田千里記者 「午後2時です・山口容疑者を乗せた車が警察署から出てきました。これから身柄が検察庁に送られます」 16日殺人未遂などの疑いで送検された、糸島市前原東の無職、山口直也容疑者(30)。 14日福岡市中央区のみずほPayPayドームで、アイドルグループ「HKT48」のイベントの男性スタッフ(44)を包丁で刺し、殺害しようとした疑いが持たれています。 取り調べに対し、「殺そうと思って刺した」と容疑を認めているということです。 ■エレベーターホールで出待ちか 警察によりますと、HKT48のイベントの常連客だった山口容疑者。 事件前日、アイドルグループのメンバーがSNS用の写真撮影をする、関係者用の駐車場のエレベーターホールで出待ちをしていました。 事件の直前にも同じ場所をうろついていたことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。 ■面識のない女性も刺したか このとき、男性スタッフが立ち去るように注意しましたが、山口容疑者は顔にスプレーを吹きかけ刃物で襲撃。 このあと隣接する商業施設に移動し、面識のない女性を刺したとみられています。 ■カバンに包丁2本と催涙スプレー 事件当時、カバンに2本の包丁と催涙スプレーなどが入っていたということです。 施設関係者の中で「要注意人物」として名前が挙がっていたという山口容疑者。 複数の関係者によりますと、施設の駐車場の利用をめぐり、以前からトラブルを繰り返していました。 警察は山口容疑者がアイドルグループのメンバーを襲うために待ち伏せしていた可能性もあるとみて、詳しく調べています。