‘殺人未遂’逮捕の男所持の包丁1本に血液付着 犯行後車放置し逃走か

事件の詳細が徐々に見えてきました。 福岡市で14日アイドルグループのスタッフら男女が刺された殺人未遂事件で逮捕された男が持っていた包丁2本のうち1本に血液が付いていたことが新たに分かりました。 正面を向き、周囲を見渡しながら薄ら笑いを浮かべているようにも見える男。 殺人未遂などの疑いで16日に送検された糸島市の無職山口直也容疑者(30)です。 警察によると山口容疑者は14日、福岡市の「みずほペイペイドーム」の1階の駐車場にあるエレベーターホールでアイドルグループ「HKT48」のスタッフの男性(44)を包丁で刺し殺害しようとした疑いがもたれています。 山口容疑者は現場から逃走後、春日市のコンビニエンスストアにある公衆電話から自ら110番。駆けつけた警察官が身柄を確保し、その後緊急逮捕しています。 その際、山口容疑者から包丁2本、催涙スプレーなど3本も押収されましたが、その後の取材で包丁2本のうち1本に血がついていたことが新たに分かりました。 警察によると1本で2人を次々に刺したとみられています。 2本とも刃渡りは21cmほど。一本はタオルにくるまれていましたが、血の付いた包丁は裸でバッグに入れられていたということです。 その包丁について山口容疑者は・・・ 「2本とも12月に入って県内の店舗で購入した」 事前に刃物を準備して襲撃していることから、警察は犯行が計画的だった可能性もあるとみて捜査しています。 また、警察によると山口容疑者はHKT48のイベントの常連客。 メンバーが写真撮影などを行う関係者用駐車場に事件前日にも現れたため、「出待ちをしているような、男がいる」などとの情報を受けていたスタッフの男性が駐車場にいた山口容疑者に「繰り返すなら出禁になる」といった趣旨の話をしたところ突然、刺されたとみられています。 さらに山口容疑者は現場に車で訪れ、犯行後は車を置いたまま、逃走したことも捜査関係者への取材で新たに分かりました。 警察は逃走経路などを詳しく調べるとともに隣接する商業施設で背中を刺された女性(27)への殺人未遂の疑いも視野に調べを進めています。

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