警視庁の迫田裕治警視総監は18日、年末の記者会見に臨み、首都圏を中心に相次いだ強盗事件で指示役とされる4容疑者を逮捕したことについて、「事件の全容解明にあたるとともに、他の強盗などについても首謀者の検挙に向けた捜査を強力に進める」と述べた。 10月に刑事部と組織犯罪対策部の統合など大規模な組織改編を行ったことに触れ、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の壊滅に向け、組織の総合力を発揮した対策を推進する」と強調した。 化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件についても言及。公安捜査監督指導室の新設など再発防止を進めていることを挙げ、「警察に与えられている捜査権の重みを十分に理解し、都民国民の期待に応えられるよう努力を積み重ねていく」とした。【山崎征克】