「良いこと悪いこと」 逮捕の宇都見と言葉が一致する「博士」森は「真犯人」なのか

ネット上で考察祭りと化している日本テレビ系ドラマ「良いこと悪いこと」。20日の最終回では「真犯人」判明が予告されている。13日の9話で犯人であることが分かった刑事の宇都見(木村昴)を巡っては、同志のように同じ言葉を使う人物がいる。 新木優子と間宮祥太朗がダブル主演。小学6年時にクラスで埋めたタイムカプセルを22年後に掘り起こしたのを機に、級友が次々と不審死を遂げる。「どの子」こと園子(新木)をいじめていた高木(間宮)らのグループが標的の連続殺人とみられる。ところが、忘れられていた別のいじめ被害者「ドの子=瀬戸紫苑」の存在がにわかに浮上。その婚約者である宇都見がすべての犯行を告白し、警察に捕まった。 逮捕前、宇都見は高木の作業場に乗り込み、いじめのトラウマで紫苑が自殺したと責めていた。事件はその制裁であるかのように語ったが、予告編では動機を供述していないとされ、不可解さを残した。 宇都見は高木に〝壁ドン〟して「お前は変わらないんだよ」「ずっと悪い子なんだから」「そのままでいろよ」とド突いた。これと同様の言葉を口にしていたのが、高木らがこれまで存在を忘れていた「博士」こと同級生の森(古舘佑太郎)だった。森は、6人組だと思われていた高木らグループの「7人目」の仲間だが、いじめについては傍観者で直接の関与はしていないとみられる。 森は、高木と1対1で対峙した(8話)ことが宇都見と共通する。高木と同じ小学校に通う娘の担任であることから「僕はいい先生」「君たちとは違う」「花音(娘)さんはいい子ですね、あなたと違って」と高木をなじる。高木は「悪い子がいい子になろうとしたっていいはずだろう」と返す。ドラマのタイトルに関わる「良いこ(子)悪いこ」問答を繰り広げており、宇都見による「悪い子」発言にかぶさる。 さらに9話で、森は高木に向かって「変わらないですね。だから努力せず、変わろうともせず、ズルズル大人になっちゃったんだね」と捨てゼリフを残して去った。これも宇都見が放った「お前は変わらない」を想起させる。 物語のキーワードであることを示唆する「良い子・悪い子」と「変わらない」。同級生でない宇都見が、高木が昔と同じだと指摘できるのは不可解。誰かに教えられたのだとしたら、森はその候補か。森は高木に「邪魔しないで」「さっさと殺されてください」と言い放ってもいる。まるで事件の〝首謀者〟で、実行犯が別にいるとも受けとれる口ぶりだ。 最終回予告では、高木が「俺も変わんなきゃなって思うよ」と話している。「変化」に、事件像と高木が生き残っていることのカギが秘められていそうだ。

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