東京・歌舞伎町のトー横(東宝ビル横)周辺に集まる未成年者らを狙う児童買春が問題となるなか、東京都は警視庁と連携し、プロレスラーの蝶野正洋さんを起用した警告動画を製作。多くの人が訪れる年末年始に周辺の大型モニターで放映し、児童買春の未然防止を図る。 ■「人生終わっちまうぞ」 動画は30秒で、蝶野さんが児童買春をしないよう呼びかける内容。蝶野さんは「未成年から性を買うことは犯罪だってわかってるよな?」と強い口調で訴え、「舐(な)めてるとテメーの人生終わっちまうぞ」と警告する。 また、児童買春すると、違法行為を理由に第三者から脅迫されたり、児童買春の様子を隠し撮りされ、インターネットで晒(さら)されたりといった目に遭う可能性や、発覚すれば逮捕され、家庭崩壊の危機を招くなどのリスクについても説いている。 ■「蝶野さんに抑止効果」と担当者 動画はトー横エリアに立地する「東急歌舞伎町タワー」や、歌舞伎町に隣接する「ユニカビル」の大型モニターで、12月22日から来年1月18日までの約1カ月間、放映する。 蝶野さんを起用した狙いについて、動画を製作した都民安全課は「若者層から壮年層まで幅広い年代の男性に知られ、大きな影響力を持つ蝶野さんに訴えていただくことで高い抑止効果が期待できる」(担当者)と述べている。