里子として引き取った当時1歳の男の子を殴るなどして暴行の罪に問われている男の裁判が広島地裁福山支部で始まり、男は起訴内容を認めました。 起訴状によりますと、府中市中須町の無職工藤寿悦(くどう ひさのぶ)被告(31)は、今年9月、自宅で里子として引き取った当時1歳の男の子の顔を足蹴りし、踏みつけ、床にたたきつけたほか、頭を掃除機で殴打するなどの暴行を加えた罪に問われています。 23日の裁判で工藤被告は、「間違いないです」と起訴内容を認めました。 検察側は冒頭陳述で「自分が無職になり、将来への不安、育児や家事をやることのストレスがあった。 妻に掃除をするように言われて腹が立ち、男児にイライラをぶつけた」と指摘しました。 この事件では、工藤被告の妻も男の子に暴行を加えた疑いで逮捕・送検されていましたが、広島地検福山支部は処分保留で釈放しています。 次の裁判は来年2月3日に開かれ、別の罪についても追起訴審理が行われることになっています。