サッカー日本代表復帰の佐野海舟「賛否はもちろんあると思っている」

サッカー日本代表に約1年3カ月ぶりに選出された佐野海舟選手(24)=マインツ=が28日、千葉市内で取材に応じ、「昨年の自分の行動によって、たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。 佐野選手は2024年7月、女性に性的暴行をしたとして警視庁に不同意性交等容疑で逮捕され、東京地検は8月に不起訴処分とした。 主な一問一答は次の通り。【高野裕士】 ◇「サッカーをできているのは当たり前ではない」 ――取材対応の場を設けた経緯は。 ◆自分の口から伝えないといけないなと思い、この会見をしようと思いました。 ――移籍で昨夏にドイツに渡り、この1年間をどのように過ごしてきたか。 ◆毎日サッカーができることに感謝して、一日一日、自分ができることを日々考えながらサッカーに取り組みました。それは今後も取り組んでいきながら、サッカー以外の面でも何か自分にできることを考えて、社会に貢献できるようにしていきたいです。 ――日本代表のメンバー発表会見では、森保一監督が佐野選手を「家族」と表現していた。 ◆自分が森保さんの発言にどうこう言える立場ではないけど、そう思っていただいている以上、自分は期待を裏切ってはいけない。責任を持って、誰よりも試合に出たら走らないといけないと思っています。 ――ドイツ1部リーグでプレーした1シーズンを振り返って。 ◆自分がサッカーをできているのは、当たり前だと思ってはいない。一日一日を大事にしながらやってきた結果だと思っています。 ――ファンやサポーターの前でどんなプレーを見せたいか。 ◆自分に対する賛否はもちろんあると思っています。でも、自分にできることを考えて、僕は日本のサッカーのために戦うしかないと思っている。それをやり続けて、プレーで、行動で示していきたいと思っています。 ――逮捕によってサッカーができない期間は、どんなことを考えたか。 ◆サッカーができないとはもちろん思ったし、自分の行動の面で反省することがあり、自分を見つめ直して、考えられることは考えていた。でも、それを行動につなげないと意味がない。今後、口だけではなくて行動で示していきたいです。 ――サッカー選手を引退する考えが浮かんだことはあったか。 ◆もちろんその考えはありましたし、(海外移籍する)一番大事な時期に自分の甘さがあったと思う。でも、サッカーを続けるチャンスをもらえた以上は、自分もそこでしっかりやっていかないといけないと思います。 ――今日、森保監督らコーチ陣から声をかけられたか。 ◆もちろん話しました。自分のせいで周りの方にも(批判の)矢印が向いてしまうこともあると思いますが、自分にできることを考え続けて、自分はひたすら自分に矢印を向けてやり続けたいと思っています。

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