2025年も残りわずか 山陰で起きた出来事は? 異物混入や集団食中毒など食への不安やクマの被害など 鳥取県・島根県

12月23日は2025年に鳥取・島根で起きた事件、事故を中心にお伝えします。 今年1月、大手牛丼チェーンで発生した「ねずみの混入」。鳥取市で発生したこの事態は、全国ほとんどの店舗で24時間営業をとりやめる騒ぎが起きました。 また、島根県松江市内の飲食店でもピザにカタツムリが混入する事案が発生したほか、鳥取県米子市の和菓子店が販売したイチゴ大福、安来市の洋食店が提供したハンバーグでそれぞれ102人が食中毒になるなど、「食への不安」が印象的でした。 大坪千成 記者 「男子児童は、こちらの信号機のない横断歩道を渡ろうとしたところを、左から来た車にはねられたということです」 鳥取市に住む9歳の男子児童が、車にはねられて一時、意識不明の重体となり重い障害が残った事故。起訴状などによりますと事故を起こした被告は、この事故を起こした3日後に島根県安来市で高校生へのひき逃げ事件を起こし、さらに6月には鳥取県伯耆町で無免許運転をしたとされています。 現在も続く裁判の中で男子児童の家族は「遊びに行くと家を出た息子を見送ったことを後悔している」と話しました。 被告は「謝罪は口先だけと言われ、言い返す言葉はないが、謝罪しかないと思っている」と述べました。 全国的に相次いだクマの被害は山陰でも。 伊藤 裕介 記者 「けさ、こちらのゴミステーションへゴミを出そうとしていた男性がクマに襲われたということです」 12月はじめ、島根県益田市波田町で70代の男性がツキノワグマに遭遇。左目の下や右手の甲にけがを負いました。 島根県は鳥獣専門の職員とマニュアル作りを進め、相談の受け入れ態勢を整えていくとしています。 また、鳥取県もクマが出没した際のマニュアルを整備し、緊急銃猟に協力するハンターの育成やリスト化を行う方針です。 そして、鳥取県に本社があった企業が全国的に摘発された事件も。 参議院選挙で特定の候補者を当選させようと従業員に投票を呼びかけ、見返りに現金を渡す約束をした疑いでパチンコ店運営会社の社長らが逮捕されその後、起訴されました。この事件では鳥取県内の系列店舗の店長5人も略式起訴されました。 私たちの周りに忍び寄る犯罪の影。 山陰両県では特殊詐欺被害が多発しました。現状のまとめでは鳥取県で236件、島根県で160件と増加傾向に。鳥取県では被害額は約9億7千万円に上り、過去最悪の被害額となりました。 こうした中ー。 松江学園南店 西村生美 さん 「会計をストップしてもらって事務所にいた店長をすぐ呼んで連係プレーで防いだ感じです。(表彰を受けて)率直に嬉しいです」 松江市では、特殊詐欺被害を防ぐ動きが。 コンビニエンスストア店員の西村さんは、高齢の男性客が電子マネーカードを購入させられる特殊詐欺に遭いそうになっていたところ、声をかけて説得し被害を未然に防止しました。 実はこの人、松江署から特殊詐欺被害を未然に防ぐ“阻止の匠”に認定されている コンビニ店長・山内剛さんの弟子。 普段から詐欺の手口など従業員との情報共有を徹底していたということです。 ファミリーマート松江学園南店 山内 剛 店長 「実際に今回普段から言っていることをスタッフさんがやってくれて阻止することができたというのが、とても僕自身うれしく思っています。“阻止の匠集団”となっていければ良いとおもっています」

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