警察は23日、青森県に住む50代男性が警察や検察を名乗る男らに現金計1000万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあったと発表しました。 十和田警察署によりますと12月19日、青森県内に住む50代男性のスマー トフォンに「愛知県警」の警察官を名乗る男から電話があり、 「あなたの三井住友銀行の口座が資金洗浄に使われている」 「被害届が出ているので、愛知県警に出頭してほしい」 などと言われました。 男性が行けないと答えたところ、検察官にもそのことを伝えるよう指示され、 その後すぐ「検察官」を名乗る男から電話がありました。 男から指示されたLINEアカウントを登録した男性は、その後ビデオ通話で逮捕状の画像を見せられるとともに、 「あなたに逮捕状が出ている」 「あなたに犯罪の嫌疑が掛かっているため、資金を調査する必要がある」 「資金を調査するために、指定する口座にお金を振り込んでもらう必要がある」 「 12月22日午後3時半までにはお金を返す」 などと言われたことから、19日〜22日までの間、金融機関のATMから指定された銀行等の個人名義口座に、5回にわたって現金計1,000万円を振り込みました。 しかし、約束の期日になっても現金は返還されず、検察官と連絡が取れなくなったことから、詐欺の被害に気付いたということです。 警察官が現金の振込を指示することや金品の要求をすることは絶対にないとして、1人で対応しないよう警察が呼び掛けています。