大阪府警、4課暴行映像を削除か 公判で弁護側が言及

大阪府警捜査4課の警部補ら2人が風俗スカウトグループ「ナチュラル」の関係先を家宅捜索中に捜査対象の男性を殴打した罪に問われた事件で、現場のカメラ映像のデータを府警が削除した疑いがあることが24日、分かった。 4課巡査部長阪口裕介被告(33)=特別公務員暴行陵虐致傷罪などで起訴=の公判が23日、大阪地裁で開かれ、被告人質問で弁護側が言及して明らかになった。 公判によると、カメラは府警側が設置。被告人質問で弁護側は、データが捜索後に削除され、被告らに対する捜査の過程で復元されたと言及した。被告は、自身や警部補時長力被告(51)=同罪で起訴=の関与を否定した上で、消去されたとすれば「(府警)本部に従事していた人間しかない」と述べた。 府警は映像削除の経緯について「公判中につき、回答を差し控える」としている。 府警は当時、ナチュラルの関係先を、捜査員20人以上で捜索。その後職業安定法違反容疑で男性ら4人を逮捕したが、違法捜査の可能性が高いとして釈放した。

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