東京都文京区の「マッサージ店」で働いていた当時12歳のタイ人少女が人身取引の被害者として保護された事件をめぐり、タイ警察は24日記者会見を開き、23日に逮捕した少女の母親(29)の容疑の内容を明らかにした。調べに対し母親は、同じ「マッサージ店」でかつて自身も働いていたなどと供述しているという。 タイ警察によると、逮捕容疑は15歳以下の子供に売春などをさせ、人身取引をしたというもの。 母親は今年6月に少女とともに来日。少女を残してタイに帰国した後、10月下旬に台湾で売春に関わった疑いで拘束され、入管施設に収容されていた。23日、台湾からタイに送還され、到着直後に逮捕された。その際、容疑を否認したという。 警察幹部によると、その後の調べに対し、少女を働かせるために「マッサージ店」に連れて行ったなどと、容疑の一部を認める供述をしているという。少女を働かせて得た収益は、店長の口座から別の人物の口座を経由して、タイ国内の母親の口座に振り込まれていたという。