不正薬物密輸防止呼び掛け 海保、税関、奄美署 奄美空港

奄美海上保安部、鹿児島税関支署名瀬監視署、奄美署の3機関は24日、鹿児島県奄美市笠利町の奄美空港で不正薬物密輸防止を目的とした啓発活動を行った。空港に到着した旅行者や帰省客らに、不審な船舶や人物の特徴が記載されたチラシなどを手渡し、「情報があれば提供をお願いします」などと呼び掛けた。 覚醒剤や大麻など違法な薬物の密輸防止に向けて、人の往来が活発な年末年始に合わせて実施。海保緊急通報用電話番号「118番」をPRするのぼり旗も掲げた。 不審な船や人物の特徴は▽不審物を荷降ろしする見慣れない船舶▽漁具を積まず、漁をする気配がない漁船▽夜間、無灯火で航行・停泊している船舶▽深夜や早朝に港や海岸付近に停車しているレンタカーや県外ナンバーを運転する人物―などという。 奄美海保警備救難課の岡江公男専門官は「海上貨物への隠匿や洋上の船舶間で積み荷を移し替える瀬取りなど、一度に大量の薬物を密輸する事案が発生している。関係機関との連携を図り、水際対策を厳正に行っていく」と話した。 奄美群島内では、2016年2月に徳之島で、暴力団幹部らによる覚醒剤大量密輸事件があり、関係者7人が逮捕された。

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