「声が違うのは風邪のせい」信じた親心につけ込み…島原市でオレオレ詐欺2件 80代女性が計200万円被害

12月21日から24日にかけて、長崎県島原市に住む80代女性2人が、息子を騙る男らからそれぞれ現金100万円をだまし取られました。同様の電話が相次いでいます。電話で金の話が出たら、必ず詐欺を疑って下さい。 ■「同窓会で島原に来ている」 警察によりますと、12月21日、長崎県島原市内に住む無職の女性(80歳台)の自宅の固定電話に、息子を騙る男から「同窓会で島原に来ている。お金が必要だから100万円を貸してほしい」などと電話があったということです。 ■何か言えない事情が…信じた親心 『何か言えない事情があるのだろう…』とこれを信じた女性は、数十分後に自宅を訪れた息子の代理を騙る男に現金100万円を手渡しだまし取られたということです。 ■「そんな電話かけてない」 当時女性は病気で寝込んでいて、体調が回復したあとに改めて息子に確認。「そんな電話はかけていない」と言われ事案が発覚したということです。 ■別の女性の自宅固定電話にも、息子かたる電話 さらに、翌日の12月22日から24日にかけて、同じ島原市内に住む別の女性(80歳台)の自宅固定電話にも息子を騙る男から株の配当金の税金を払っていないと電話がありました。 男は「今日中に払わないと逮捕されるかもしれない」「今日中に200万円払えば逮捕されないと弁護士に言われた」「マツモト法律事務所の弁護士を代わりに行かせる」などと何度も連絡があったということです。 これを信じた女性は自宅を訪ねてきた弁護士のマツモトを騙る男に現金100万円を手渡しだまし取られました。 ■声が違うのは「風邪をひいているから」 金をだまし取られた女性2人はそれぞれ、電話口で息子を騙る男に声が違うことを指摘していましたが、「風邪をひいているからだ」などと言われ信じてしまったということです。警察は周辺の防犯カメラを調べるなどし捜査を進めています。 ■相次ぐオレオレ詐欺 12月に入り、県内では息子を騙るオレオレ詐欺が相次いでいます。

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