Jack Queen Jan Wolfe [ニューヨーク 5日 ロイター] – 米軍の攻撃で身柄を拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領は5日、ニューヨーク州の連邦地裁に初出廷し、麻薬テロなどの罪状を巡り無罪を主張した。 マドゥロ氏は麻薬テロ、コカイン密輸の共謀、機関銃および破壊的装置の所持など4つの罪に問われている。法廷で「私は無実だ。有罪ではない。私は善良な人間だ。今もわが国の大統領だ」と述べた。 妻のシリア・フロレス氏も無罪を主張した。次回審理は3月17日に開かれる予定。 今回の審理は30分ほどで終了。裁判所周辺では親マドゥロ派と反マドゥロ派の数十人が抗議活動を行った。 一方、ベネズエラでは副大統領だったデルシー・ロドリゲス氏が暫定大統領に正式に就任した。マドゥロ氏への支持を表明する一方、米国に抵抗する姿勢は見せなかった。 「2人の英雄の拉致に心を痛めている」とした上で、ベネズエラを前進させると表明した。 米軍の攻撃を受けてベネズエラ政府が3日発令した非常事態宣言の全文が5日公表された。宣言によると、政府は警察に対し「米国による武力攻撃の促進または支援に関与した全ての人物を全国規模で捜索し逮捕する」よう命じている。 国連のグテレス事務総長は米国の軍事作戦を受けて開かれた安全保障理事会の緊急会合で、国際法の規則が尊重されなかったと懸念を示した。ベネズエラのほか、中ロなども米国の軍事作戦は法的根拠を欠くと非難。これに対し米国は、ベネズエラに対して戦争は行っていないと反論した。 <トランプ氏、ベネズエラ石油資源への野心隠さず> 5日の米国株式市場では、ベネズエラの膨大な石油資源に米企業がアクセスできるようになるとの見方から石油株が軒並み上昇した。 トランプ米大統領は4日、米石油企業がベネズエラに再び参入し、インフラを再建すると述べた。 ただ、業界幹部4人は米軍によるマドゥロ氏拘束前後にトランプ政権と石油大手の間で協議はなかったと明らかにした。関係筋によると、政権は石油大手幹部らと週内にベネズエラでの計画について協議する見通し。 ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を持つが、不適切な管理や投資停滞などから生産量は落ち込んでいる。