フィラデルフィア、ペンシルベニア州、1月9日 (AP) ー 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの警察は、同市郊外の廃墟となった墓地近くで、車の後部座席で骨や頭蓋骨を発見、次に地下室に遺体の一部が大量に保管されている現場にたどり着いた。 当局によれば、これらは約100体分の人間の遺骨を盗んだとして現在起訴されている男が収集したものだという。 警察当局によれば、フィラデルフィア市内のマウント・モライア墓地で昨年の11月初旬以降、少なくとも26基の霊廟と納骨堂が破壊されていた。 警察はそれ以降2カ月間、同墓地侵入事件を捜査、ジョナサン・クリスト・ゲルラック容疑者(34)を逮捕した。同容疑者の自宅と倉庫を捜索した捜査陣は、100個以上の人間の頭蓋骨、長骨、ミイラ化した手足、2体の腐敗した胴体、その他の骨格遺品を発見したと報告した。 「遺体は様々な状態にあった。あるものは吊るされた状態で、あるものは組み立てられ、あるものは棚に頭蓋骨だけが置かれていた」とデラウェア郡の地方検事は述べた。 当局によれば、大半は地下室に保管されており、墓に関連するとみられる宝飾品も回収された。ある遺体にはペースメーカーがまだ装着されたままだった。 警察によると、ゲルラック容疑者は1855年に創設された同墓地の霊廟や地下納骨堂を標的にしていたようだという。同墓地を管理する「マウント・モライア墓地友の会」によれば、同州エイドンにある約65ヘクタールのこの墓地は国内最大の葬地で、推定15万基の墓所が存在する。 警察は一連の窃盗事件を捜査中、ゲルラック容疑者の車両ナンバーを照会したところ、窃盗発生期間中に同容疑者が繰り返しエイドン周辺にいた事実を発見した。 警察によれば、侵入は主に古い埋葬が行われた密閉された納骨堂や霊廟を対象としており、内部の遺骸に到達するため破壊されたり石造部分が損傷されていたという。 警察発表によると、ゲルラック容疑者はバールを手に車に戻ろうとしたところで逮捕され、麻袋からは2人の幼い子どものミイラ化した遺骸、3つの頭蓋骨、その他の骨が発見された。 ゲルラック容疑者は捜査官に対し、約30体の遺骨を盗んだと供述し、盗掘現場となった墓所を警察に示したという。 「事件の重大性と、合理的な説明が全く見当たらない状況を踏まえると、現時点で正確な経緯を断定するのは困難だ。現在も解明を進めている」と捜査関係者は記者団に語った。 ゲルラック容疑者は死体虐待および盗品受領の各100件に加え、公共記念物冒涜、尊崇対象物冒涜、歴史的埋葬地冒涜、住居侵入、不法侵入、窃盗の複数件で起訴された。 保釈金は100万ドルに設定され、現在収監中である。裁判記録には弁護士の記載がなく、本人名義の携帯電話にコメントを求めるメッセージを送信した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)