中古の白いワゴン車を手に入れたAさんは、幼い頃からの憧れを形にしようと、多額の費用を投じて救急車に似た姿へと改造しました。車体には鮮やかな赤色のラインを引き、屋根には立派な赤色灯を設置します。側面には実在しない「地域救急」という文字を精巧に貼り付け、外観は本物と見紛うほどの完成度となりました。 「サイレンを鳴らさなければ、ただの奇抜なデザインの車だ」と確信して公道へ繰り出したAさんを待っていたのは、予想もしない光景でした。走行中、前方の車がパニックになったかのように次々と道を開け、歩行者は不安げな表情で足を止めます。 街の平穏をかき乱している自覚がないまま走り続けると、ついに交差点でパトカーに呼び止められ、複数の警察官に囲まれてしまいました。Aさんはどのような罪に問われるのでしょうか。まこと法律事務所の北村真一さんに聞きました。