被害額3650万円 統合失調症偽り保険金詐欺 会社経営の男ら5人再逮捕「トクリュウ」関連か

北海道警は2025年7月8日、札幌の会社「M’s」グループを経営する・武藤健太郎容疑者(41)と、札幌市北区の無職・伊藤佳晃容疑者(37)ら男5人を詐欺の疑いで逮捕しました。 5人は共謀の上、伊藤容疑者が統合失調症を患ったと偽り、2021年10月ごろから22年2月までの間、札幌市内の精神科病院に入院させ、退院後あらかじめ契約していた生命保険会社2社に保険金を請求して、計約2150万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察は武藤容疑者ら5人の認否を明らかにしていません。 5人は同様の手口で別の保険会社から金をだまし取った疑いで、すでに逮捕されていて、一連の事件の被害金額は約3650万円に及びます。 警察は、だまし取った保険金のうち3000万円ほどが武藤容疑者に流れていたとみて詳しい資金の流れを調べています。 また道警は同日、札幌市の許可を受けずに廃棄物のタンスなどを収集運搬した廃棄物処理法違反の疑いで「M’s」グループの社員・植村裕太容疑者(28)ら男4人を逮捕しました。 4人はネットサイトから家具や家電の買い取りを依頼してきた顧客に対し「価値がない」と言って買い取りを拒み処分料を請求、その後物品を処分せずに売却するなどの手口で1億円ほどを売り上げていたとみられています。 警察は「M’s」グループが違法なビジネスモデルを構築して多くの収益を得ているとみて余罪を捜査するとともに、SNSなどから実行役を募る匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」との関連についても調べています。

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