トランプ派ポッドキャスター、移民取り締まりを「ゲシュタポ」と批判

(ブルームバーグ):ポッドキャスト(ネット配信の音声コンテンツ)のスーパースターとして知られるジョー・ローガン氏は、2024年大統領選でトランプ氏を支持し、数百万人のリスナーに共和党への投票を呼び掛けた。そんなローガン氏が耳を疑うような言葉を発した。 不法移民の取り締まり・摘発の実行を担う移民・税関捜査局(ICE)をナチス・ドイツの国家秘密警察になぞらえ、「われわれは本当にゲシュタポになろうとしているのか。『身分証はどこだ』だと。そこまで来たのか」と13日配信のポッドキャストでコメントした。 トランプ大統領が進める不法移民の強制送還に批判的なリベラル派の言葉ではない。ローガン氏はメディア界の「マノスフィア(男性中心主義)」コミュニティーで最大級の影響力を持ち、男性有権者にトランプ氏への投票を働き掛ける重要な役割を担った。 米中西部ミネソタ州ミネアポリスでICE職員が今月7日に米国人女性レニー・グッドさんを射殺した事件を受け、ローガン氏はICEの行動を批判した。 職員によるマスクの着用、裁判所に出廷した移民の逮捕、学校近くでの取り締まり、軍隊式の武器・装備など、ICEの強硬な手法への怒りがトランプ氏の支持者の一部にも広がりつつある。ローガン氏の批判は、こうした状況を反映したものだ。 同氏の代理人にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。 最近投稿されたSNS動画では、職員がシートベルトを切断して女性を車外に引きずり出し、女性が助けを求めて叫ぶ様子や、男性に手錠をかけようと地面に押さえ付けた頭部と首の周辺に膝を押し当てる職員の姿も確認できる。後者のような対応は、20年に黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官の暴行で死亡して以後、ミネソタ州で禁止された。 英誌エコノミストとユーガブの今月の世論調査結果によると、ICEの廃止を支持する米国民の割合は全体の46%と、25年6月の27%から増加した。

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