「生活保護打ち切り」「家賃滞納」の末に…執行官死傷事件 凶行に走った容疑者の身勝手な“言い分”

「急に大きな声がして、サイレンの音が聞こえてきました。遠目に誰かが、倒れている人に向かって『大丈夫ですか。大丈夫ですか』と声をかけているのが見えました。『杉並区 事件』とスマホで調べて、『まさか』と思いました」(近隣に住む60代男性) 1月15日朝10時頃、東京・杉並区和泉のアパート前の路上で男性2人が刃物で刺されたと110番通報があった。被害に遭ったのはアパートに立ち退きの強制執行手続きのため訪れた裁判所の執行官と、家賃保証会社の社員。社員の男性は搬送先の病院で死亡が確認された。 刺したのはアパートの住人である職業不詳・山本宏容疑者(40)だ。山本容疑者は事件後逃走したが、現場から数百mの路上で殺人未遂の現行犯で逮捕されている。 「昨年7月の時点で6畳のワンルームの家賃60万円近くを滞納していたため、貸主が部屋の明け渡しなどを求めて裁判所に提訴。10月には請求を認める判決が出ていました。現時点で滞納額は100万円近くなっていたようです。当日は立ち退きの期限だったために執行官や立会人ら10名でアパートを訪問し、5名が部屋に向かいました。 『持ち物はこれだけです』と、山本容疑者が差し出した箱から黒煙が出ており、中にカセットボンベが入っていたために一同は逃げ出してアパート前で待機していました。すると、部屋で爆発音がしたあとに、包丁を持った山本容疑者が追いかけてきて、被害者2人が襲われたようです」(全国社会部記者) 被害者らを刺した山本容疑者は、一旦部屋に戻ったが、再び外へ逃走し逮捕されたのだった。 「部屋に戻った山本容疑者は、部屋に火を放っていました。取り調べでは『火をつけて死のうと思ったが、煙に耐えられず外に出た』と供述しています。部屋では火災が発生し、焼け跡からカセットボンベ30本が見つかりました。うち1本は爆発していたそうです。犯行の動機については『コロナ禍以降、正規の仕事はしていない。隙間バイトなどで働いていたら生活保護を打ち切られ、自暴自棄になった』と話しているようです」(同前) 容疑者が住んでいたのは、家賃5.5万円の2階建てのアパートだった。1階は店舗だが、現在は営業はしていない。閑静な住宅街で起きたセンセーショナルな事件であるため、住民にはかなり衝撃だったようだ。事件のあったアパート沿いに住む人は「最初は火事だと思った」と語る。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする