【AFP=時事】イスラエルのユダヤ教超正統派数百人が20日、前日にエルサレムの認可外保育施設で発生した事故で死亡した乳児2人の司法解剖について、教義に反するとして反対を表明し、抗議デモを行った。 事故は、エルサレムのユダヤ教超正統派居住区にある保育園で発生。救急隊が乳児55人を避難させた後、2人の死亡を宣告したが、死因はまだ特定されていない。 イスラエルのメディアは、事故は保育施設の暖房システムに関連している可能性があり、熱中症と脱水症状の可能性があると報じている。 20日午後に出されたとされる最高裁の判決によって司法解剖は差し止められたようだが、警察によると、その前にエルサレムやイスラエルの各都市で無秩序な抗議デモが行われたという。 エルサレムのAFPカメラマンは、数十人のデモ隊と警官隊が小競り合いを繰り広げ、警官隊がデモ隊に向けて放水銃と発煙弾を使用するのを確認した。 警察は声明で、「暴徒がごみ箱に火をつけたり転がしたりして、インフラに甚大な被害を与え、民間人や警察官を襲撃したり、列車や車両の通行を妨害したりして日常生活を混乱させようとしている」と述べた。 ユダヤ教超正統派の強硬派は、遺体へのいかなる干渉もユダヤ教の聖典トーラーに反するとして、司法解剖に反対している。 抗議デモは、エルサレムの裁判所が乳児2人の司法解剖を認める判決を下したのを受け、19日深夜に始まった。 だが、イスラエルの公共放送KANによると、最高裁は20日夜、死亡した乳児2人の家族からの控訴を受け、下級審判決を覆した。 ユダヤ教超正統派数百人が20日、エルサレム、ベイトシェメシュ、ブネイブラクの街頭に繰り出し、司法解剖実施計画に抗議した。 警察は、エルサレムとベイトシェメシュでデモ参加者11人を逮捕したと発表。その中には「警察官にかみついた暴漢1人も含まれている」という。 警察は別の声明で、デモ参加者1人が車にひかれて病院に搬送されたとしている。 また、エルサレムで運転手が「暴徒に襲われた」が、無傷で現場から排除されたとし、ユダヤ教超正統派の男性約200人が車を取り囲む動画を公開した。 KANは20日、認可外保育施設の保育士2人が「過失致死の疑い」で勾留されており、勾留期間は22日まで延長されたと報じた。 ユダヤ教超正統派は、イスラエルのユダヤ人人口の14%、約130万人を占める。【翻訳編集】 AFPBB News