東京都台東区の飲食店のドアを壊したとして建造物損壊の疑いで逮捕され、当面の謹慎が発表された歌舞伎俳優の中村鶴松(30)が、3月に行われる全国巡業公演も休演することが22日までに発表された。 鶴松は謹慎に伴い、2月1日初日の「猿若祭二月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座)の休演が発表されていたが、3月7日からの中村屋一門の巡業「中村勘九郎 中村七之助春暁歌舞伎特別公演」も出演を見合わせる。 公演の公式サイトで「『春暁歌舞伎特別公演2026』に出演を予定しておりました中村鶴松ですが出演を見合わせることとなりました」と発表し、「お客様をはじめ、関係する皆様にはご迷惑ならびにご心配おかけいたしますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。 同公演で鶴松は中村勘九郎、中村七之助とともにトークコーナーと「墨塗女(すみぬりおんな)」に出演予定だったが、トークコーナーは勘九郎と七之助のみに変更。墨塗女の太郎冠者役は中村いてうが代役を務める。 「墨塗女」は歌舞伎としては1948年以来78年ぶりの上演。能狂言の「墨塗」を題材に猿若流で演じるが、昨年10月の取材会では勘九郎が「当たるか当たらないかは鶴松次第」と期待を寄せていた。 同巡業は3月7日の東京・府中の森芸術劇場どりーむホールで初日を迎え、同25日の青森・リンクステーションホール青森まで全国11カ所で公演する。 鶴松は猿若祭二月大歌舞伎で幹部に昇進し、初代中村舞鶴を襲名する予定だった。襲名について松竹は「今回は見送る」とした。