捜索中の暴行映像で虚偽報告容疑、警部を書類送検へ 6人は懲戒処分

家宅捜索中に捜査対象者に暴行したとして大阪府警捜査4課の警察官6人が特別公務員暴行陵虐罪などで起訴・在宅起訴された事件で、同課の警部(45)が「暴行の様子を映したカメラ映像はない」と虚偽の報告を大阪地検にした疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。 府警は近く、警部を犯人隠避容疑で書類送検する方針だ。 また、起訴・在宅起訴された6人を免職などの懲戒処分にすることを決めた。他にも多数の警察官が内規に基づく処分を受ける見通しで、府警が近く、発表する。 暴行事件は昨年7月、性風俗店に女性を紹介したとする職業安定法違反容疑で、大阪市西区のビルの一室を捜索した際に起きた。 捜査関係者によると、警部は暴行事件後の昨年7月、大阪地検が暴行の様子が映ったカメラ映像を府警に照会した際、映像があるのに「ない」と虚偽の報告をした疑いがある。 映像は府警が用意したハンディーカメラ内にあり、現場の防犯カメラ映像を接写したものだったという。 暴行事件では、警部補の時長力被告(51)と、巡査部長の阪口裕介被告(33)が特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕・起訴され、別の4人も同罪で在宅起訴されている。 府警はこの一室を国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」の拠点とみており、捜査員20人以上で捜索。室内には捜査対象者の男性3人がいた。 阪口被告はこのうち2人の腹や頭を殴打し、現場責任者だった時長被告は2人のあごを押すなどしたとして起訴され、現在公判中だ。 2人は初公判で暴行をそれぞれ認め、阪口被告はスマートフォンに設定されたパスコードの解除に男性が応じず、暴行に及んだことなどを説明している。 捜査員の違法行為により、スカウトグループの実態解明に向けた捜査は中断。府警が暴行事件に関与した捜査員の調査を進めていた。

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