警察官らになりすまして金塊をだまし取ったとして、大阪府警は28日、いずれも台湾籍で住居・職業不詳の王裕閔(38)と陳奕延(32)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 府警によると、2人は短期滞在ビザで日本に入国していた。特殊詐欺の「受け子」を担った後、すぐに出国する「ヒットアンドアウェー型」の手口とみて調べている。 2人は氏名不詳の人物らと共謀して1月9~27日、警視庁の警察官や検事を名乗って和歌山県内の70代女性に電話をかけ、「暴力団員を逮捕したら、あなた名義の通帳が見つかった。共犯になるかもしれない」と説明。 そのうえで「無実の証明のため」などと言って金を購入させ、県内のコンビニの敷地内で紙袋に入った金塊約1.2キロ(約3600万円相当)を受け取り、だまし取った疑いがある。 府警は22日、他県警から「(別事件の)受け子の容疑者が犯行後に大阪に向かっている」との情報を受けて捜査を始めた。 府内のホテルに今回の容疑者2人を含む台湾籍の複数人が滞在していることを把握し、27日、2人がホテルから和歌山に向かったため捜査員が追跡。コンビニの近くで職務質問したところ、金塊を所持していたのを確認したという。 王容疑者は昨年12月初旬に、陳容疑者は今月26日に、いずれも短期滞在ビザで来日していた。 取り締まりの強化によって日本人の受け子を確保するのが困難になったため、詐欺グループが海外の人物を関与させている可能性もあるとみて、府警は調べている。(小島弘之)