県発注の砂防工事をめぐる贈収賄事件で、贈賄の疑いで逮捕された男が役員を務める建設コンサルタント会社が、収賄の疑いで逮捕された県職員が担当していた2件の工事で、計1億円以上を売り上げていたことが関係者などへの取材で分かりました。 県中北建設事務所の副主査、山田晋容疑者(42)は県発注の砂防工事をめぐり、長野市の建設コンサルタント会社の役員、岩崎憲太郎容疑者(40)に便宜を図り、その見返りに約25万円相当の飲食の接待を受けた疑いが持たれています。 関係者への取材や県の入札記録などによりますと、2人が郡内地域の少なくとも2つの砂防工事に関わっていたことが分かりました。落札価格は約1億8000万円と約6000万円でした。 これまでの調べで岩崎容疑者の会社は建設資材の納入や現場監督を担うなどして施工業者から利益を得ていたことが分かっていますが、関係者によりますと、岩崎容疑者はこの2件の砂防工事で計1億円以上を売り上げていたということです。 また、岩崎容疑者は山田容疑者から面識のない設計業者を紹介してもらうことで工事の設計にも関与していたとみられていて、工事を受注した施工業者には建設資材の調達などを理由に近づいたということです。 警察は両容疑者から押収したスマートフォンやパソコンの解析を進めるなどして、事件の全容解明を進めています。