フランス極右活動家撲殺事件、2人を殺人罪で起訴 容疑者のほとんどは極左運動関係者

【AFP=時事】フランスの裁判所は19日、国内外で政治的な怒りをあおっている極右活動家撲殺事件で、容疑者2人を殺人罪で起訴した。 カンタン・デランクさん(23)は12日に南東部リヨンの大学で行われた極左政治家の演説に対する極右の抗議活動の傍らで少なくとも6人から襲撃され、重度の脳損傷を負い、その後死亡した。この事件で逮捕された容疑者11人のほとんどは、極左運動の関係者だ。 この殺人事件をめぐり、男8人、女3人の計11人が逮捕された。容疑者全員が殺意を否認している。 これまでに女3人を含む4人が釈放されたが、さらに容疑者がいないか捜査が進められているという。 ティエリー・ドラン検事は記者会見で、7人の男に対し「故意の殺人罪」で起訴を要請し、「公共の秩序を乱す」ことを避けるため、勾留を継続するよう勧告したと述べた。 ドラン氏はその後AFPに対し、2人の男が殺人罪で起訴されたと語った。 3人目の容疑者は、殺人への共謀の罪で起訴された。弁護人によると、この人物は極左政党「不屈のフランス(LFI)」に所属する国会議員ラファエル・アルノー氏の秘書ジャックエリ・ファブロット容疑者で、勾留されている。 他の4人については後日、起訴するかどうかについて判断する。 事件を受け、3月の地方選と2027年の大統領選を前に、フランスでは極右と極左の緊張がさらに高まっている。2027年大統領選では、極右政党「国民連合(RN)」の候補者が勝利する公算が大きいと見られている。 2024年の総選挙では、エマニュエル・マクロン大統領率いる中道与党連合が、極右の政権奪取を阻止すべく極左を含む左派と手を組んだ。 だが、デランクさん殺害事件を受けて、一部の著名な政治家は極左から距離を置き、将来的な連携の可能性も排除した。 ジェラール・ダルマナン法相は、秘書が事件に関与したアルノー議員に対し、司法当局が「アルノ―氏本人、あるいは雇った秘書らに関する重大かつ一貫した証拠を発見した場合」には「責任を取る」よう求めた。【翻訳編集】 AFPBB News

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