「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを使用したなどとして、近畿厚生局麻薬取締部は26日、20代と30代の男女2人を医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)などの疑いで逮捕、送検したと発表した。 逮捕されたのは、いずれも大阪市天王寺区の無職、臼杵直人容疑者(32)と立石夏南容疑者(24)。エトミデートを使ったことを認めているという。 その上で、「過度に使用してふらふらして倒れることもあった」「強い渇望感があり、使用後3日くらいは砂漠の中で水を欲するくらいの衝動があった」と供述。「数百万円は購入に使ったのではないか」とも話しているという。 麻薬取締部によると、2人は今年1月中旬~下旬、覚醒剤やエトミデート、大麻などを体内に摂取し、使用した疑いがある。 2人は同居しており、1月26日に覚醒剤約4グラムと大麻約4グラムを自宅で所持したとして逮捕され、2月16日に臼杵容疑者は覚醒剤取締法違反(所持)などの罪で起訴された。そのほかの事件については捜査が続いている。 麻薬取締部は、臼杵容疑者らの自宅からエトミデートが付着したカートリッジ27本、覚醒剤約15グラム、大麻植物片約52グラムのほか、コカインなど麻薬3種類を押収したという。 厚生労働省によると、エトミデートは一部の国で鎮静剤などの医療品として使われているが、日本国内で承認されていない。過剰摂取すると手足がけいれんしたり、意識を失ったりすることから「ゾンビたばこ」とも呼ばれる。 エトミデートの使用をめぐっては、今年に入り、プロ野球広島東洋カープの選手だった羽月隆太郎被告(25)が逮捕、起訴されている。(黒田陸離)