ガッチリとした体型にあご髭を蓄えた風貌。一見コワモテだが、歩きながらじっと目をつむったかと思うと、突然薄笑いを浮かべたりと、表情には落ち着きがなかった──。 2月22日、警視庁東大和署から検察に送られるために出てきたのは、小和田和秀容疑者(26)だ。知人の男性の遺体をワゴン車に遺棄したとして、2月21日に死体遺棄容疑で逮捕された。 「同署によると、20日20時ごろ、東京都武蔵村山市内のアパート駐車場から小和田容疑者は『友人と口論になり、包丁で刺し殺してしまった』と、自ら東大和署に110番通報しました。署員がアパートに駆けつけると、ワゴン車のトランク内から、背中に刺し傷のある20代くらいの男性の遺体が見つかっています。 小和田容疑者は、同署の調べに対し『仕事のことで口論になった』『2月10日ごろに、男性宅アパートから遺体をクルマに運んだ』と供述しているようです。同署は身元の確認を急ぐとともに、殺人容疑も視野に調べを進めています」(全国紙社会部記者) 通常、殺人事件の場合でも、最初は死体遺棄容疑で逮捕されるケースが多い。本件の場合も、本人が自首していることもあり、殺人事件の可能性は極めて高いといえる。一方で、別の死体遺棄事件では、いまだに多くの謎が残されている。 千葉県柏市では、交際相手とみられる男性の遺体をホテルの部屋に遺棄したとして、1月31日に石井梨奈容疑者(30)を逮捕。 「発表によると、石井容疑者は1月26日の夜ごろ、千葉県柏市のビジネスホテルに交際していたと思われる男性(19)の遺体を放置。30日午前10時半ごろに、家族に『1人じゃ死ねない。飛び降りて死ぬ』などと電話をしています。駆けつけた家族が遺体を発見したといいます。 2人は24日からこのホテルに宿泊していました。警察の調べに対して、石井容疑者は『放置したことは間違いない』などと容疑を認めていますが、目立った外傷はなく、死因に関しては、現時点でまだ発表はありません」(前出・記者) 2月1日、千葉県警流山署から送検のために出てきた石井容疑者は、スラリとしたスタイルでロングのストレートヘア。今どきの若い女性といった風貌だが、その表情は憔悴しきっており、報道陣のカメラのストロボにも全く反応せずに、下を向いて警察官に促されるままに力なく歩いていた。 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。 「石井容疑者は、少なくとも数日間は男性の死を知りながら遺体をそのまま遺棄しています。これが事故死であれば、すぐに警察に通報したでしょうから、その可能性は極めて低いと思われます。19歳男性は交際相手ということですから、無理心中の可能性もある。殺人から自殺幇助まで、全ての可能性を考慮し、慎重に捜査を行っているのでしょう。 ただ、原因が何にせよ、数日間でも死体遺棄をしたということであれば、しっかり罪には問われます。最近は、こういったホテルなどを利用し、同様の事件を起こす若者が増えているということもあり、捜査結果をあえて伏せている可能性も十分に考えられます」 いずれの事件も、その罪は決して軽くないことは言うまでもない。