「めぞん一刻」「葬送のフリーレン」…アプリから人気作消える 小学館の原作者騒動が波紋

小学館の漫画配信アプリの「マンガワン」で、性加害による逮捕歴のある漫画原作者を別の名義で新連載に起用していた問題で2日、さらにもう1人、逮捕歴のある原作者の起用問題が発覚した。一連の騒動で、このアプリ上で高橋留美子さんや島本和彦さんら有名作家を含む多くの作品の取り扱いが中止になり、波紋が広がる。 ■第三者委員会設置へ マンガワンを巡っては、漫画「堕天作戦」の原作者・山本章一氏が児童買春などの罪で逮捕・略式起訴され連載中止になったのにもかかわらず、ペンネームを「一路一」に変更したうえ、漫画「常人仮面」の原作者として再び起用したことが問題視され、2月27日にマンガワン編集部が「常人仮面」の漫画の配信を停止し、コミックスの出荷を停止したことを発表した。翌28日、小学館が自社で連載する無関係の漫画家たちにも謝罪した。 さらに、小学館は今月2日、他社で連載中に強制わいせつ容疑で逮捕、起訴され、有罪判決を受けた漫画原作者・マツキタツヤ氏が現在、連載中の「星霜の心理士」の原作を「八ツ波樹」のペンネームで執筆していることも明らかにし、第三者委員会を設置する方針を伝えた。 翌3日に予定された漫画賞贈賞式を延期し、同日開催予定だった女性誌の音楽イベントも中止を余儀なくされた。 ■漫画家協会が声明 この問題は漫画界全体に波及している。2月28日には日本漫画家協会が「業界の信頼に関わる重要な問題であると認識しています」とする声明文を出した。マンガワン上で、高橋留美子さん作「めぞん一刻(新装版)」「らんま1/2(新装版)」や「葬送のフリーレン」(原作・山田鐘人さん、作画アベツカサさん)といった作品の取り扱いも無くなる事態になった。同様に、島本和彦さん作「アオイホノオ」「吼えろペン」のほか、「MAJOR」「土竜の唄」「機動警察パトレイバー」といった数多くの名作・人気作が閲覧できなくなっている。 小学館広報は、取り扱いを止めた作品数は把握していないとし、止めた理由について「一概に今回の一連の問題だけとはいえないが、何らかの影響はあるものとみている」と説明した。作品の購入者への返金に関しては検討中という。(千葉真)

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