不法残留のベトナム人を金属研磨工場に派遣して働かせたとして、警視庁国際犯罪対策課は入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、静岡県の人材派遣会社社長や派遣先の金属研磨工場の工場長ら男3人を逮捕し、法人としての両社を書類送検した。 ■技能実習生で入国も実習先逃亡 逮捕されたのは、「アイディーエー」(静岡県磐田市)社長、井田一彦容疑者(54)=同市=と同社社員の宇佐美雄也容疑者(45)=掛川市、金属研磨工場「Nippon Kenma」(袋井市)工場長、中村鉄也容疑者(58)=掛川市=の3人。いずれも容疑を認めているという。 国際犯罪対策課によると、ベトナム人らは技能実習生として入国したが「賃金が安い」「日本人が実習生に暴行をふるう」などとして実習先を逃亡した。フェイスブックで職を探してアイディーエー社に雇用され、工場に派遣されていた。 ■延べ65人、派遣料9000万円 工場側は人手不足に悩み、令和2年11月~8年1月、延べ65人のベトナム人の派遣を受け、アイディーエー社に派遣料として計約9千万円を支払っていた。直近2年ほどは、派遣されたベトナム人の在留資格の確認はしていなかったという。 逮捕、書類送検容疑は、共謀し、6年11月~8年1月、不法残留のベトナム人の男4人を、派遣労働者として金属研磨工場で勤務させたとしている。警視庁は今年1月、工場で働いていた不法残留のベトナム人4人を同法違反容疑で逮捕していた。