「退職代行モームリ」の運営会社代表らが逮捕された事件をめぐり、警視庁は4日、退職希望者の紹介料であることを隠したなどとして、同社代表や弁護士ら男女4人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)の疑いで追送検し、発表した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。 追送検されたのは弁護士法人オーシャン(東京都港区)代表の弁護士(45)、弁護士法人みやび(同)代表の弁護士(49)、モームリの運営会社「アルバトロス」代表の男(37)、妻で同社従業員の女(31)の4人。弁護士2人は容疑を認めたとしているが、ほか2人の認否は明らかにしていない。 警視庁はこの2法人とアルバ社も同容疑で書類送検した。オーシャンとみやびは取材に回答がなく、アルバ社は「今回の事態を厳粛に受け止めており、当局の要請に対し全面的かつ誠実に協力していく。現時点では詳細に関するコメントは差し控えさせていただく」などとした。 保安課によると、弁護士2人は2023~25年、退職希望者の紹介の見返りに支払う違法な報酬を、別の名目でアルバ社側に振り込み、正当な報酬であるかのように装うなどした。アルバ社の2人は従業員に正当な支払いを装った請求書を作らせるなどした疑いがある。名目は「広告業務委託費」や、「労働組合への賛助金」だったという。4人は違法に法律業務の紹介をしたり紹介を受けたりしたとする弁護士法違反の疑いで逮捕・書類送検され、今年2月24日に起訴されていた。 アルバ社は23年2月ごろからの約2年間で、2法人に退職希望者ら約220人を紹介し紹介料として約370万円を得たとみられる。また、二つの弁護士法人は退職希望者らから計約1200万円の報酬を得たとみられるという。(太田原奈都乃)