JR常陸大宮駅周辺整備事業に関連し、建物の所有者に解体業者と造園業者を紹介し、見返りとして業者から計約14万円分の商品券などを受け取ったとして、茨城県警は4日、常陸大宮市主査、大森優(すぐる)容疑者(46)=同市田子内町=を収賄容疑で逮捕した。県警は同日、市役所を家宅捜索した。 逮捕容疑は駅周辺整備推進課主査だった2023年12月下旬~24年4月上旬ごろ、事業用地を買収する過程で建物を解体し樹木を伐採して更地にする際、建物の所有者に市内の2業者を紹介し、謝礼として解体工事会社の男性社長(55)からプリペイドカード10枚(計約3万円分)、造園業者の男性社長(45)から商品券110枚(約11万円分)をそれぞれ受け取ったとしている。県警は認否を明らかにしていない。贈賄容疑の業者は任意で事情を聴いている。 県警捜査2課や市によると、大森容疑者は業者から9000円分のクオカードなどを受け取ったとして24年12月に減給の懲戒処分を受けていた。この情報を元に県警が捜査し、逮捕に至った。 JR常陸大宮駅周辺整備事業は、市とJR東日本が連携して進める駅周辺の街づくり・再整備プロジェクト。同事業のホームページによると、行政関係機能のほか医療・福祉、情報・サービスの機能などを集積し、地域の特性を生かしたまちづくりを目指すとしている。具体的には新駅舎と東西自由通路、駅前広場・道路、駅西交流拠点などを整備する計画だ。 県警は4日午後6時過ぎ、市役所を家宅捜索した。段ボールを抱えた捜査員ら約30人が庁舎に入り、大森容疑者の関係先などへと向かった。鈴木定幸市長は「市民の信頼を失墜させる事態を招いたことに対して、誠に遺憾で、心より深くおわびする」などとコメントした。【井手一樹、田内隆弘】