アンドリュー元英王子、マンデルソン前駐米大使、エプスティーン元被告が一緒に写る写真が初めて見つかる 米司法省の公開資料

アメリカで少女に対する性犯罪で有罪とされた富豪ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)について米司法省が公開した捜査資料の中から、エプスティーン元被告とイギリス王室のアンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー元王子、英労働党の重鎮だったピーター・マンデルソン前駐米大使の3人が一緒に写る写真が見つかった。 3人が一緒に写る写真が確認されたのは今回が初めて。撮影日時や場所は示されていない。 英ITVニュースの報道によると、この写真はアメリカ・マサチューセッツ州マーサズ・ヴィンヤードで、1999年から2000年の間に撮影された様子。これは、エプスティーン元被告が未成年者に性行為を勧めたとして禁錮1年1カ月の有罪判決を受け、性犯罪者として登録されるよりも前だ。 写真には、星条旗柄のマグカップが置かれた木製のテラス用テーブルの周りに、3人が座っている様子が写っている。エプスティーン元被告の資料に名前などが載っていても、それ自体が不法行為を示すものではない。 アンドリュー元王子は先月19日、公務中の不正行為の疑いでテムズ・ヴァレー警察に逮捕され、同日夜に釈放された。釈放後も捜査は継続している。アンドリュー元王子については、貿易特使としての公式業務で得た機密情報をエプスティーン元被告に渡していた疑いが出ていた。アメリカの司法省が1月末に追加公開したエプスティーン元被告の関連資料に、元王子の不正行為をうかがわせる複数のメールが含まれていた。元王子は2001年から2011年まで貿易特使を務めていた。元王子はこれまで、エプスティーン元被告との関係について一切の不正行為を否定している。 マンデルソン卿も先月23日、公務中の不正行為の疑いで逮捕されたが、後に保釈された。保釈後も捜査は続いている。マンデルソン卿をめぐっては、労働党政権の閣僚時代、エプスティーン元被告に、市場に影響を与える可能性のある政府情報を渡した疑いが出ている。マンデルソン卿はこれまで、自分は犯罪行為に及んだことはないという見解を繰り返し示してきた。同氏は長らく、エプスティーン元被告とその弁護士の言い分を信じ、2019年に元被告が死亡した後に初めて真実を知ったと主張している。 アンドリュー元王子は1999年、エプスティーン元被告のイギリス人の恋人ギレイン・マックスウェル受刑者を通じて、元被告と初めて会ったとしている。元王子はマックスウェル受刑者が大学生の頃から知り合いだったという。 エプスティーン元被告との関係をめぐり、アンドリュー元王子とマンデルソン卿はそれぞれの地位を失った。元王子は英王室の称号を剥奪(はくだつ)され、マンデルソン卿は駐米大使を解任された。 アンドリュー元王子をめぐっては、アメリカ人女性ヴァージニア・ジュフレー氏(故人)が、10代のころに性行為をさせられたと主張していた。アンドリュー元王子はこれを強く否定している。ジュフレー氏はアメリカで元王子に対する民事訴訟を起こしたが、双方の弁護士は2022年2月、両者が「大枠で和解」したと発表した。 米司法省は1月末、エプスティーン元被告に関する資料数百万点(文書約300万ページ、画像約18万点、動画約2000点)を新たに公開した。BBCはこの中に、今回明らかになった写真が含まれているのを確認した。 ジャーナリストや一般市民は公開資料の閲覧を続けており、新たな内容が次々と見つかっている。 1月末には、アンドリュー元王子が四つんばいになり、床に横たわった女性に覆いかぶさるような姿勢を取る写真が見つかった。そのうち2枚では、身元不明で服を着たままの女性の腹部に、元王子が手を当てているのがわかる。別の1枚では、元王子はカメラを真っ直ぐ見つめている。 元王子は一貫して、一切の不正行為を強く否定している。 今回確認された写真は、2003年に元被告の50歳の誕生日を祝うために作成された「バースデー・ブック」に載っていた別の写真と、非常によく似た場所で撮影されたものとみられる。「バースデー・ブック」にはマンデルソン卿のメッセージも載っている。 BBCが確認した複数の電子メールには、マンデルソン卿とエプスティーン元被告の個人秘書レスリー・グロフ氏が、写真の撮影場所についてやり取りしているとみられる内容が残っている。 グロフ氏が「ジェフリーの島かもしれない」と書いたメールに対し、マンデルソン卿は2013年7月19日付のメールで、「私がジェフリーに初めて会ったのはマーサズ(ヴィンヤード)だったと思う」と答えている。 英紙デイリー・テレグラフは、2人のやり取りはこれらの写真に関連するものだと報じている。 イギリスのキア・スターマー首相は昨年9月、2008年に性犯罪で起訴されたエプスティーン元被告に対し、マンデルソン卿が応援する内容の電子メールを送っていたことが判明したことを受け、同氏を駐米大使から解任した。 米司法省は、マンデルソン卿が下着姿で立っている写真も公開している。 ロンドン警視庁は先月、マンデルソン卿が労働党の閣僚時代、市場に影響を与える可能性のある政府情報をエプスティーン元被告に渡した不正行為疑惑について刑事捜査を開始した。 マンデルソン卿はここ数週間、エプスティーン元被告の関連資料について公にコメントしていない。同氏は、自分は犯罪的な行為は一切行っておらず、金銭的な利益を動機とした行為も行っていないとの立場を取っていることが、BBCの取材でわかっている。 エプスティーン元被告は2019年8月10日、性的人身売買および共謀の罪で起訴され、裁判を控える中、ニューヨーク市内にあるメトロポリタン拘置所の居房で死亡しているのが発見された。マックスウェル受刑者は、エプスティーン元被告による少女虐待を手助けした罪などで有罪とされ、禁錮20年の刑に服している。 (英語記事 First image emerges of Andrew, Mandelson and Epstein together)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする